ラマナアシュラムへの扉 
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アシュラム生活◇50話 優れた仕事(1

(1_優れた仕事はあらゆる困難に遭遇する


バガヴァーンが牛舎の方から戻ってこられる途中、私はかなり控えめにこう言いました。

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「私がしてきた仕事は、どれもいきなり止められました。私はバガヴァーンから遠ざけられているように感じます。それは、子供が両親から引き離されているようなものです。」
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「遠くへ離れていくのは、あなたの方だ」という答えがガヴァーンから返ってきました。
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「何もかも禁じたのは、チンナスワミではありませんか?」と私が言うと
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「彼がどんな噂話を誰から聞かされているのかわからない」とバガヴァーンは答え、歩いてゆかれました。
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それを聞くと、チンナスワミへの怒りはずいぶん静まりました。確かに、私の動きを阻もうとする人たちはいたのです。.
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アシュラム生活◇49話 慈悲

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Ramanasramam発行 翻訳amrita

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私が詩を作り終えた頃には、昼の3時をまわっていました。それから家を出て、アシュラムへと向かいました。

近づいてくる私を見ると、バガヴァーンはそばにいる人たちに言われました。

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「ほら、ナガムマがやってくる。」いつもの挨拶をしてから私が立ち上がったとたん、彼は切り出されました。

「さて、こんな詩が送られてきた。」彼はそう言うと、微笑みながら紙片を私に渡して読み上げるよう言われました。

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私が読み終えると、まるで束ねた新聞を解かれるように、私に向けてこの十日間の出来事について語りだされたのです。そうして彼は、一時間以上も話し続けられました。誰もが突然の変化に驚きました。私は喜びで胸がいっぱいになりました。

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それ以来、バガヴァーンご自身が私の名を呼び、直接話しかけられるようになったのです。
彼が何も知らないと思い込んで作った唄“パルカヴァ・オカサリ・ラマナ(おー、ラマナ!一言、お話下さい。)”を見せると、

バガヴァーンは笑って、「分かっている。とって置きなさい」と言われました。私は自分の愚かさが恥ずかしくなりました。
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アシュラム生活◇48話 献上(4

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私はチンタ・ディクシュに一部始終を手紙に書いて送りました。その中に、テルグ語の詩を二行書き、残りの二行を埋めてなぞを解くよう頼みました。詩はこうして始まります。

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 彼は弱き者にとっての力であり

 求められる力を与えるべきではないのか?

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彼は残りの二行をこう埋めました

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 自分自身を知らない者たちは弱く

 知る者たちは穏やかである

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ディクシュの手紙を読み、詩に勇気付けられ、私は‘要請(ヴィナパム)’というタイトルで九つの詩を書きました。

そして、バガヴァーンの蓮の御足の元に置きました。彼はそれを見ると静かに棚に置かれましたが、何も言われませんでした。

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その後、私は悲しみの中、切実な想いで「アルナドリヴァーサ・シュリ・ラマナ(おー、シュリ・ラマナ・アルナーチャラの住人よ!)」というタイトルの唄を書きました。

それは、師へ助けを求める内容でした。それでも何の返事も返ってはきませんでした。

私は失望し、死にたいとさえ願いました。

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ある日の午後、私は自室で姿勢を正し、絶望のどん底で深く集中し、パルカヴァ・オカサリ・ラマナ(おー、ラマナ!一言、お話下さい。)と繰り返す詩を書いたのです。

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アシュラム生活◇47話 献上(3

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図書室の仕事を取り上げられ、手紙を書くことを止められたので、ボランティア作業を続ける気力がなくなり、辞めることにしました。

そうして、私には仕事が何もなくなり、バガヴァーンに話しかけたり、助言を求める機会がなくなりました。

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姉が帰った後は、虚しさが漂うばかりでした。時間が私に重くのしかかり、十日程たつ頃には、気がおかしくなるのではないかと感じたぐらいです。

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その間に、私はチンタ・ディクシュに一部始終を手紙に書いて送りました。

その中に、テルグ語の詩を二行書き、残りの二行を埋めてなぞを解くよう頼みました。

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アシュラム生活◇46話 献上(2

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私はホールに入り、手紙の束をバガヴァーンの足元に置きました。「ここに手紙があります。アシュラムヘ渡すよう要求されたので、まとめてここにお持ちしました。これはただの手紙ではありません。心をこめて書いた宝物なのです。バガヴァーンの好きなようにして下さって構いませんが、これだけはお聞きください。私は富や名声のために書いたことは一度もありません」そう言うと、あふれ出た涙が頬を流れ落ちてゆきました。

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バガヴァーンは哀れみ深く私を見ると、両手で手紙を受け取られました。そして手紙にさっと目を通してから、付添人に渡されました。
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「彼女は手紙をしっかり束ねて持ってきた。事務所へ持っていきなさい」
隣に座った姉は、私を慰めようとしてバガヴァーンに言いました。「ナガンマはこの手紙を書き始めて以来、寝るのも忘れて没頭しているのです」バガヴァーンは、ただうなずいて沈黙されたままでした。
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付添人は事務所から戻ってくると、原本について尋ねました。兄が前回ここに来た時、マドラスヘ持って帰ったのだと説明しました。バガヴァーンは観察者として留まり、一言も話されませんでした。
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アシュラム生活◇45話 献上(1

(1 第十七章.献上(アルパナ)

 いずれにしても、命令に従う他はないと思いました。
手紙を事務所へ渡してしまえば、バガヴァーンの目に触れることさえ無いかもしれないと心配になり、引き渡す前に彼に見ていただこうと思いました。
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明くる朝、私は手紙を束ねて義理の姉と一緒にホールヘ行きました。
完全な静寂に満たされたホールで、バガヴァーンは足を伸ばしてゆったり座られていました。
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アシュラム生活◇44話手紙を書くことへの障害(4

次の日には朗読を再開し、三日で読み終えました。再度事務所から呼び出しがあり、チンナスワミ(アシュラム管理人)からそれ以上手紙を書くのをやめ、今まで書いたもの全て引き渡すよう、強く指示されました。
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私はひどく動揺して悲しくなりました。図書室の鍵も渡すよう命令されたときは、それはあまり惜しまず引き渡しました。
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それを聞いて、バガヴァーンは言われました。「そうかね?気にすることはない、そうさせなさい。」
図書室の仕事をやめることには、さほど心残りはありません。それでも、手紙を全て手放すのは本当に辛いことでした。

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アシュラム当局が数年前にシュリ・ヴェンカタラーマヤの日記を没収したと聞いていたので、用心のために第二部としてまとめた手紙の原本は一週間前に兄がマドラスヘ持ち帰っていました。そして、手元には複写した原稿だけを置いていました。
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amrita

Author:amrita
南インド聖山アルナーチャラ。麓には賢者ラマナ・マハリシのアシュラムがあります。

全ての生き物が区別されず、自由に賢者と会うことができました。アシュラムに定住する人もいれば、時折訪れるだけの人、手紙を書く人もいました。
聖者の広間に座り、賢者と来訪者の会話を聞くことができました。座っているだけで心安らぎ、満たされることもあります。

このサイトは、アシュラムへ通じ、広間の光景が再現されています。

サイト管理者は、ラマナアシュラム発行の本を20年弱翻訳してきました。
その翻訳を通じてラマナ・マハリシと交流を続けています。

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